韓国のキリスト教会に潜入してみた!!!

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韓国の街を歩いていると、たくさんの教会を目にします。この記事を読んでくださっている方の中にも、韓国で宗教の勧誘をされた~という経験がある方がいるかもしれません。

私はクリスチャンではありませんが、1年ほど韓国の城南市ブンダンにある教会に通った経験があります。ワーキングホリデーで韓国に滞在していたのですが、当時お付き合いしていた男性がクリスチャンで、毎週日曜日に礼拝があり付いて行っていたためです。(元カノが同じ教会に通っていると聞いたので監視のため、というのが本当の理由です💧)

韓国旅行に行っても、教会に入ることはなかなか無いと思うので、韓国の教会はどんなかんじなのかこの記事でお伝えできればと思います。

韓国にクリスチャンが多いのはなぜ?

韓国は、東アジアの国々の中で非常にクリスチャン人口の比率が高い国です。その浸透ぶりは、単なる歴史的経緯だけでなく、韓国社会独自の文化や情勢が深く関わっています。

1. 🤝 時代背景と社会の受容性

  • 米国からの宣教活動と支援: 19世紀末から、主に米国プロテスタントの宣教師が活動を開始。彼らは単なる布教だけでなく、近代的な教育機関(学校)や医療機関(病院)の設立に力を注ぎ、国民の信頼を得ました。
  • 💡 近代化の担い手: 欧米式の近代思想や知識が、キリスト教を通じて持ち込まれました。当時の李氏朝鮮時代や日本の植民地時代において、キリスト教は進歩的な思想や新しい知識を求める人々にとって魅力的な窓口となりました。
  • 🛡️ 民族主義・独立運動との連携: 植民地時代、キリスト教会は日本の支配に対する抵抗運動や独立運動の拠点としての役割も果たしました。これは、キリスト教が「愛国的な宗教」として国民に認識される大きな要因となりました。

2. 💖 精神的・社会的な役割

  • 🔥 困難な時代における希望: 植民地時代、朝鮮戦争、そして独裁政権下の激しい経済成長期など、韓国の近代史は非常に困難な道のりでした。キリスト教は、こうした社会の不安や貧困、苦難の中で、人々にとって精神的な拠り所や生きる希望を与えました。
  • 👨‍👩‍👧‍👦 強いコミュニティ機能: 教会は単なる礼拝の場に留まらず、助け合いの精神に基づく強固な共同体(コミュニティ)としての役割を果たしました。この助け合いの精神は、特に困窮していた人々に強く響きました。

3. 💪 教会の独自性と戦略

  • 🗣️ 熱心な伝道と「祈りの文化」: 韓国の教会は非常に熱心な伝道活動を展開します。また、早天祈祷会に代表されるように、「熱心に祈る」という文化が、伝統的なシャーマニズム的要素や儒教的な情熱と結びつきやすく、国民性に合致したとも言われています。
  • 📈 成功神学の影響: 信仰を持つことで現世での成功や富、健康が得られるとする、いわゆる「成功神学」が浸透しました。これは、急速な経済成長を遂げた韓国の価値観と強く結びつき、多くの人々の支持を集めました。

教会の中や活動内容など

自分が通っていた教会だけの情報になるのですが、教会内の様子を書いてみます。

●教会の中はどんなかんじ?

教会の規模はとても大きくて立派でした。送迎バスなんかも運行しており、資金たっぷりの教会というかんじ。中に入ると、聖書を売っている売店やオシャレなカフェ、食堂(キンパが激うまでした)、キッズ遊び場など充実していました。礼拝堂も大きくて、吹き抜けで5階席ぐらいまであったような(うろ覚え)。

●活動内容

1.礼拝

水曜礼拝と日曜礼拝があって、自分が参加できるほうに行きます。また時間帯別に、早朝は年配層、午前はキッズ、昼は青年、と区分がありました。

礼拝の中身は、最初に教会の音楽部所属の人たちが讃美歌を演奏して、参加者も(けっこうノリノリで)歌う→牧師さんが聖書を引用してお話をする→各自自分のことを振り返る時間→アーメン みたいなかんじでした。所要時間は2時間ほどでした。

クリスマス礼拝や大晦日礼拝というのもありました。クリスマスは、礼拝堂の明かりを消し、1人1つキャンドルを持って讃美歌を韓国語で歌いました。大晦日礼拝は、教会でカウントダウンをして、新年が良い年になるよう祈りました。(大晦日は寄付金をかならず払わないといけない雰囲気でした。)

2.グループ活動

同年代の人が小グループを作り、聖書の勉強会をしていました。おもに20代~30代の若者たちが行っていた印象。当時私が付き合っていた男性も、その勉強会で元カノさんと出会ったようで、恋人探し目的で教会に通う若者も多いと聞きました。(けしからん!笑)

そのほかに、子どものサッカー教室や日本語勉強会、韓国語勉強会なども開かれていました。国際結婚で韓国に来た日本人が日本語をボランティアで教えているようでした。

私がお付き合いしていた男性は、子どもサッカー教室のコーチをボランティアで行っていました。教会で活動実績を作ると、学費を補助してくれたりメリットがあると言っていました。

教会でボランティア活動をしてみたエピソード

礼拝は韓国語で行われるため、韓国語が母語でない参加者のために通訳サービスがありました。通訳ブースで通訳ボランティアが同時通訳をして、参加者はイヤホンを通して通訳を聞くことができます。

日本語通訳は、大学で日本語を教えている韓国人と、国際結婚で韓国に来た日本人女性が通訳を担当していました。私もそこに混ぜてもらえることになりました。同時通訳なんて、ド素人ができるものではありませんでしたので、練習だけ参加させてもらいました。

国際結婚した日本人女性2名の方が仲良くしてくださり、国際結婚の苦労話など、いろいろ教えていただきました。

また、1度だけ聖書の勉強会も見学させてもらいました。内容としては、聖書の勉強というよりも就職が決まらないとか、人生の悩みをお互いに話す近況報告会のように見えました。

まとめ

祈る場所というだけでなく、人々が集まってお互いの近況報告をしたり、お互いを励ましあって元気を出すといった、心のよりどころになっていると感じました。

牧師さんのお話も、自己啓発っぽいお話が多く、クリスチャンでなくとも聞いていてタメになるものが多かったです。


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